(81~90)第八十一話 川崎道広vs伊東鉄二伊東「(来いッ)」 後方から前へ出たのは甲蔭1年! シャアアアアア!! 安達「先輩、、」 伊東「よっしお前の役目はわかってるよな」 安達「もちろんっす」 安達伸一:甲蔭学園1年。 伊東「いけッ」 シャアアアア!! これは自転車レースの定番の戦法である。 自分の味方を相手と対峙させ、その相手を疲れさせ、後に自分が追い抜かすという戦法だ。 つまり自転車レースでは味方が多ければ多いほど勝つ確率が高くなっていく。 五大校の生き残り率が高いのもこれがワケである。 川崎「・・・・」 川崎は安達のアタックに気づく。 川崎「ほぉほぉ、増援ねぇ~。なめられたもんだぜ俺も・・こんなヒヨっ子をわざわざぶつけてくるとはなあ!!」 川崎加速!! シャアアアアアアア!! 安達「・・・!!」 伊東「(さすが翔峰・・・。この加速は一流だ。しかし甲蔭をなめては困る。今の1年でもそんぐらいは喰らいつける実力は持っている!)」 安達「うっらあああっ」 シャアアアアアアアアアア!!! 加速!! 川崎「・・・!!」 安達くらいつく!! 安達「(俺は役に立ってみせる・・・今の俺たちに必要なのは先輩からの信頼・・・。自転車選手として認められることだ・・・)」 川崎「(・・・ついてくるか。しかし疲れは隠し切れないだろう・・・)」 伊東「(振り切ろう振り切ろうと見栄をはって頑張りすぎることが泥沼に落ちる原因だ。そうやって安達はとにかく追っていけばいい。川崎の体力を奪っていけばいいッ)」 川崎「フン・・・、(なるほどね。これは危険だ)」 川崎突如スピードダウン! 川崎「(トップはくれてやる。今お前と遊ぶのは危険と見たぜ・・・。お前は後で軽く潰してやるぜ)」 安達「・・・・」 伊東「(くッ・・・。冷静か・・・)」 川崎「(今遊ぶなら伊東・・・てめえで来いよ)」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第八十二話 第二集団 川崎は後ろを振り向き伊東を挑発する。 伊東「・・・・」 安達「(翔峰のヤツ・・・俺のこと完全無視ってかッ・・・)」 しかし安達は臆することなく、問答無用のスプリントを始める!! シャアアアアアアア!! 赤木「おおおっとトップ一人抜け出たああ!!甲蔭学園1年安達伸一ィ!!」 伊東「(そうだそれでいい安達。どんどん前へ出て行け・・・)」 伊東は決して川崎の挑発に乗らなかった。 そしてさらに・・・ 伊東は人差し指を立て後方に見せてみせた。 またさらに甲蔭学園1年の一人が加勢にきた。 小林「・・・・」 小林:甲蔭学園1年。 伊東「いけッ小林ッ」 小林「はいッ」 シャアアアアアアアア!! 川崎「ちぃ」 小林は川崎に接近していく。 川崎「フ~~~、どっこまで性格悪いんだよ」 中間組・先頭 内山「はぁ・・はぁ・・」 トップ集団とは少し離れたところに第二集団がいる。 内山「(さすが五大校・・・。なんてペースの速さだよ・・・)」 第二集団とトップ集団の間隔は徐々に開かれていた。 内山「(くぅ・・・)」 中川「・・・・」 中川啓吾:秦野谷高校1年。 中川「(・・・・このままこの集団にいては、トップ集団をつかめる位置にいれなくなるな)」 川崎「っしゃら!!」 川崎加速!! 小林「・・・!!」 川崎は伊東による戦法であることを百も承知していた。 1年の相手をするのは正直体力の無駄であったがそこは川崎のプライドが自転車を駆り立てた!! 中川「(・・・7、8・・・9。トップ集団9人。トップ集団に加わって予選突破10位内をクリアしてやるぜ・・・)」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第八十三話 ペースアップ 現在トップ集団。。 安達伸一・川崎道広・小林・伊東鉄二・長崎充・細田祐喜・橘尚人・ 嶋本竜平:甲蔭1年。 篠宮靖史:横洲賀高校2年。トップ集団唯一の県立勢力。 中川「・・・・」 シャアアアアアアアアア!!! 中川がペースをあげていきトップ集団へ接近していく。 内山「(ただでさえ置き去りにされそうなこのペースについていくつもりか・・・?あの野郎死ぬ気か・・・)」 内山には中川を追っていく力がなかった。 中川「ハァ・・・ハァ・・・」 ハイスピードペース!! 内山「(そうか、これは死ぬ気なんかじゃねぇ・・・勝つ気ってことか・・・)」 内山はレースをあきらめかけていた本心を受け入れ、今自分の体内にわずかに残っている余力死力を尽くして最後の全力スプリントに挑むことにした。 内山「うらああッ」 内山加速! ギャラリー「おッなんかすげえぞ!」 中川「?(チッ一人ついてきやがった・・)」 細田「なんか後ろのほうからペースが上がってきてるな」 橘「そうですね」 長崎「なんならこっちも上げていっちゃうか・・・?全然かまわねぇぜ?もうさっさとゴールして予選を終わらせたいからなァ」 細田「フン、今出し切って山を上りきれなくなるなんてことはねぇよな?」 長崎「俺を誰だと思ってる」 細田と長崎のペースも上がっていく。 橘「(なんだこれは・・・。全体のペースが上がってきてるッ。大丈夫かオイッ)」 内山「ハァ・・ハァ・・!!」 内山のほかにも第二集団からペースをあげてトップ集団に近づこうとするものがいた。 内山「ハァ・・ハァ・・ハァ・・!!」 中川「はぁ・・!!」 細田「!!」 長崎「!!」 篠宮「(何を熱くなってペースを上げているのかわかんねえぜ。。後ろから追ってきてるヤツらなんか息切れの瀕死状態じゃねぇか。。はぁ・・・最初の転倒がなければアイツと走れたのになぁ)」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第八十四話 安部苦戦・・・? 赤木「試合がヒートアップして参りました!現在長い長い平地区間で激しいスプリント勝負が勃発されております!先頭は甲蔭学園の安達選手!そしてその後ろに翔峰川崎選手、そして甲蔭二人・伊東選手小林選手!少し離れまして甲蔭長崎選手、洋政・細田選手、橘選手!そしてまだまだいます!甲蔭嶋本選手!県立横洲賀篠宮選手!そしてその集団を追うは第二集団!中川選手、内山選手がひいております!トップ集団を捕らえることが出来るのかあ!」 内山「はぁ!」 中川「はぁ!」 激しく息切れをしていた。 それに比べて五大校の者たちは息を乱すことなく颯爽と駆け抜けていた。これが実力の差というものなのかと感じられるが、そんなことはどうでも良かった。ただとにかく走り続けるという執念が第二集団という塊を動かしていた。 <Bブロックコース> 選手たちは山に差し掛かっていた。 安部「ハァ!ハァ!」 上り型選手たちがペースを上げていった。 安部「(くぅ)」 安部は好調にも先頭集団に交えていた。 安部「ハァハァ」 しかし、それもここまでかッ 安部のペースが徐々に落ちていく。上りは安部の苦手分野。 ギャラリー「後ろのほうから上り型のヤツらが攻めてくるぞ」 ギャラリー「先頭ずっと冥王のままじゃねえか!」 冥王・岩田!! 岩田「(チ~~。うっせえ)」 ギャラリー「一体どんなチャリ系統なんだあ!」 ギャラリー「誰も太刀打ちできないのかあ!」 安部「(出来たら冥王とやり合いたいと思っていたけど・・・甘かったなあ。こんなの次元が違ぇよ。どんどん抜かされてく。10位内が遠のいてく。ちっくしょお、ここまでかよ)」 おい。君ィ 安部「ん」 安部の隣に坊主頭のヤツがいた。 安部「?」 小杉「どうやら君は下り型のようだね。この山を上りきったら、どうだい?僕とガチのガチガチで勝負をしないかいッ!?」 安部「(なんだこいつ)」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第八十五話 安部vs小杉基裕 <Fブロックコース> はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ Fブロックでは高みの闘いが展開されていた。 湘晃3人、甲蔭1人、翔峰4人、洋政2人、盟王4人!!!! そして門野半蔵!! トップ集団には強者の中の強者が固まり、そのほかの選手たちは完全に置き去りという形となっていた。 コースは山。もはや予選突破の可能性が完全に消えうせた今、芝田にとって山上りの時間はただの地獄の時間でしかなかった。 芝田「はぁ・・・はぁ・・・」 ギャラリー「この先頭集団はやばい・・・」 ギャラリー「五大校一色・・・いや、半蔵がいたか」 ギャラリー「五大校全員2年だろ?このブロックにこんな集まったことが最悪的だよなぁ」 ギャラリー「10位内争い激しすぎだああ!!」 門野「はぁ・・!!はぁ・・!!はぁ・・!!」 花沢「はぁ・・!!はぁ・・・」 花沢:洋政2年。 戸塚「はぁぁ・・!!はぁぁ!!」 戸塚:翔峰2年。 大西「はぁはぁ・・・はぁはぁ・・・」 大西:湘晃2年。 壮絶な闘い!!渡部たちのKブロックと違い五大校メンバー全員息切れ!!死力を尽くしていた!! <Bブロック・・・> なんとか山を上りきった安部。 安部「ふぅ・・・」 そして、、 小杉「自己紹介が遅れていたねッ。僕の名前は小杉基裕!!よろしくねッ!じゃ早速ガチガチで勝負しようぜッ!!」 安部「別にイエスとは言ってないぞ俺は・・・」 小杉「え・・!?駄目!?ガチで!?」 安部「いやガチガチうっさいよッ!ほっといてくれ!」 小杉「・・・こっちがガチで頼んでるのに。。つまんねぇや、、この雑魚がッ」 安部「誰が雑魚だああッ!!こうなったらぶっ潰してやるわああ!!」 小杉「はい、のって来た~~~ッ挑発のって来た~~~言っとくけど僕は強いよ?」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第八十六話 ダウンヒラー対決 山を下り始める二人!! シャアアアアアアアア!! 小杉「うっは~!!勝負です!!・・・えっと~名前は・・・?」 安部「あ!?・・・・安部だよ」 小杉「“あ?安部”って名前か」 安部「は!?」 小杉「ジョーダンジョーダン!ガチで冗談だから!よっしゃッじゃあ改めて・・・勝負です!安部くん!」 シャアアアアアアアア!! 下り坂加速!! 両者下り坂にも関わらず自転車を漕ぐ!! 安部「(・・・こいつは十中八九下り型だ。そしてこの自信の持ち様からして相当の実力者の可能性が高ぇな)」 シャアアアアアアアアアアア!! スピードはどんどん上がっていく!!! 安部「(そういえば下り型の相手と対決するの初めてかもしれないなぁ、・・・一体どうなっちまうんだコレから。勝つ気で攻めていくけどヤバいゾーン突入するかもしれねぇぜ)」 二人の前にコーナーが差迫って来る!! 安部は早めに減速をしコーナーに備えた。 しかし小杉は・・・!! 小杉「おいお~いッ安全第一かい安部くん!?」 安部「(アイツ・・・まさか・・・ッ)」 キィ~~~~~~!!! 小杉「ダウンヒラーはこうでなきゃッ!!」 限界ギリギリのブレーキング!!!! シャアアアアアアアアアア!! 小杉はコーナーの先へ消えていった。 速い!!!! 安部「・・・!!」 安部「(・・・間違いねぇ・・・アイツ相当やべぇ・・・かなりの兵じゃねぇか・・・!)」 安部もコーナーを攻めていった。 今のコーナー一つで少し間隔が開いた。 小杉「へいへい!このままチ切ってしまうぜぇ!?」 安部「(あんにゃろう・・・見てやがれ・・・、すぐその尻尾とっ捕まえてやるよぉ)」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第八十七話 口笛予知 小杉は口笛を吹き始めた。 ♪~~♪~~♪~~~ 安部「(・・・わッなにアイツ口笛吹き始めたよ)」 シャアアアアアアアアアア!! 下り勾配が二人をグングン加速させていく!! シャアアアア!!! 選手A「・・・!!」 小杉が他選手を抜かしていく!! 選手A「な、なんだアレ・・・」 続いて安部も抜かしていく!! 選手A「(ええ??アイツら・・・死ぬ気かよ)」 ギャラリー「なんてスピードだあ!!」 ギャラリー「いやいやいいぞいいぞ!!それでこそダウンヒル!!攻めろ攻めろ!!」 コーナーが差し迫ってくる!! 小杉「ガチで攻めるぜぇぇぇ」 キィ~~~~~~~!!!! ブレーキング!! 安部「(このブレーキングバトルで差を縮めるッ)」 キィ~~~~~~~!!!! 両者ブレーキング!!コーナーを攻める!! ギャラリー「うおおおおッ二人ともコーナーに消えていった!!速ぇ!!」 ギャラリー「鳥肌立ったあああ!!」 ただでさえ初めて走るコースというのに、二人は臆することなくコーナーへ全力疾走していく!! それはコンマ何秒間の判断!!下り型に求められるものは予知!! 安部「・・・!!」 コーナーの次はヘアピンカーブ!! 小杉のコーナリングの加速は止まらない!! 安部「(あいつコーナーの後すぐにヘアピンカーブがあると知っていたのか・・・?いや、知ってるわけねぇ。あくまで予知だ。くそぉそこで負けてしまったら勝ち目がねぇ・・!)」 ~~~♪~~~~♪ 安部「(そうか口笛・・・!あいつこのコースにリズムをつけてやがるッッ)」 小杉「(・・・シッシッシ!ついてこれるかい!?この僕の口笛リズムにより始めて走るコースをガチで攻略する“口笛予知(リズムプリディクション)”に!!!)」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第八十八話 芝田vs砂川英児 <Fブロック・・・> 芝田「はぁ・・・はぁ・・・」 芝田は平地コースにさしかかっていた。 芝田「(周りの選手も気力を失っている・・・。そりゃそうだろうな・・・トップ集団に置き去りにされた上、トップ集団のほとんどが五大校の2年。こんな絶望的な予選はあんまりだぜ)」 シャアアアアアアアア!! 芝田は少しでも順位を上げようと平地コースでペースを上げていく。 コーナーは曲がり型全開!!攻めていく!! 芝田「(はぁ・・・はぁ・・・)」 そして芝田も安部と同様、他選手から話しかけられた。 へい。 芝田「?」 砂川「オメー変わった走りすんじゃん」 隣に長髪茶髪のヤツがいた。 砂川「オレァ砂川英児。オメー俺と競う気あるか?こんだけ予選突破の光が消えうせてんだ、暇だろ?」 芝田「・・・へぇ、いいよ。平地コースで話かけてきたってワケは平地型だからか?」 砂川「ハハ、まぁそんなとこかなぁ。んじゃあそこの標識越えた瞬間がスタートの合図だ」 芝田「オーケーィ」 シャアアアアアアア!!! <Bブロック・・・> シャアアアアアアア!!! 安部「(速い・・・!なんてスピードでコーナーを抜けていくんだッ!)」 小杉の下りスピードは加速していく!! 安部「(そしてあの口笛ッ・・・峠のコーナー、ヘアピンは一定のリズム間隔で位置づけられ建設されると聞くが、まさかそのリズムを口笛で読み取っていくヤツがいるなんて・・・)」 シャアアアアアアア!!! 小杉「・・・!!」 安部「(かなりの実力者はもう間違いない、一体どこの高校だ・・・・?)」 <Fブロック・・・> 二人のバトルは始まっていた。 シャアアアアアア!!! 砂川「・・・!!」 芝田「(・・・やはり平地型か・・・?速いッ・・・)」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第八十九話 ダート路面突入 芝田「はぁ・・はぁ」 砂川「ていうかさあホントないよなあ」 芝田「はぁ・・(・・・?)」 砂川「一つのブロックに五大校固めんなってオメーも思うよなあ?」 芝田「(これだけのペースで走りながら話しかける余裕があんのかよ)・・まぁな、確かにそう思うけど仕方ねぇだろそりゃ」 砂川「マジ予選落ちしましたって先輩に言ったら怒られるっちゅうに・・」 芝田「へぇ厳しいんだな。。」 砂川「で、その先輩が言ってたんだ。。予選落ち確定だと思ったら近くのヤツと怠慢勝負しろってな。そっちのほうが生産性なくならねぇだろ?」 芝田「・・・・」 シャアアアアアアア!! 砂川はさらにペースアップする!! シャアアアアアアア!! 芝田「はぁ・・はぁ・・・」 砂川「・・はあ・・・」 ここにきてFブロックのコースは大きく変化する! アスファルト路面から離れ石ころや砂利の転がっているダート路面へと変わった!! 芝田「(うわッマジかよ・・・)」 ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ 芝田「(くっそお、走りづらい・・・スピードが出せねぇ・・・)」 ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ ダート路面であると摩擦力の関係でスピードがのっていかない。加えてチャリの振動により体力の消耗は激増する。 チャリのレースにおいてこのようなダート路面のコースが加わってしまうのは絶望的なことである。 ここでペースが落ちしまう芝田。しかしペースが落ちることは両者同様。・・・のはずであった。 芝田の目の前で起きている現実はペースが落ちずにアスファルト路面時と同等のスピードで駆け抜ける砂川の姿であった・・・! 砂川「オメー言ってたよなあ、平地コースで話しかけてきたから平地型なんだろって、、でもオレァ平地型なんかじゃないぜ・・・・!」 芝田「・・・・・え?」 砂川「オレァは異質・砂利道型だああ・・・!!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第九十話 曲がり型vs砂利道型 ダートコンディションなどものともしない!! 芝田「(・・・!?砂利道型だとぉ・・・?どんだけマニアックなチャリ系統だよ)」 ゾゾゾゾゾゾゾゾゾ!! 芝田「(・・・速い・・・。なんであんなスピードをこの最悪なコンディションで出せるんだ・・・)」 砂川「・・・てワケだ。この勝負オレァの勝ちだ。・・・ばいばい」 芝田「・・・なッ」 砂川が遠いていく。。 芝田「まだ終わって・・・まだ終わってないッ」 ゾゾゾゾゾゾゾゾァ!! 芝田はコースのインコースを攻めていく!! “俺には俺の戦い方がある!!” コーナーリングにドリフト気味でブレーキング!! そしてインを最高速で駆け抜けていく!! 曲がり型特有の旋回力をここで芝田がみせる!! 芝田「・・・!!」 ゾゾゾゾゾゾゾゾゾ!! 砂川「・・・・??」 ゾゾゾゾゾゾァァァァ・・・!! 砂川「おぉ、やるな」 <Bブロック・・・> ダウンヒル・・・!! 安部「・・・!!」 安部の視界にはもう小杉の姿はなかった。。 正真正銘、安部の置き去り。惨敗だ。 安部「・・・ちぃ」 しかしこのバトル間に追い抜かした選手、総勢7人。 二人の戦いのレベルは壮絶であったことは間違いなかった。 ギャラリー「あの二人とんでもねぇダウンヒルだったな・・・」 ギャラリー「あぁとくに坊主頭のアイツな」 ギャラリー「アイツ五大校ではないだろ・・・?県立であれだけの実力は大したもんだぜ」 安部「・・・(ついていけなかった・・・。あぁマジショック。。自信なくした。。渡部や芝田は一体どうなってんだ・・・?)」 91~100へ ジャンル別一覧
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